この締め切り効果を理解し、うまく利用すれば、先延ばしを防ぎ、集中力を最大限に高めることができます。
この記事では、仕事を効率的に進めるための締め切り効果を活用する心理術を紹介します。
締め切り効果とは
締め切り効果とは、期限が近づくことでモチベーションや集中力が急上昇する心理現象のことです。この原理の背景には、心理学者ロバート・ヤーキーズとジョン・ドッドソンが提唱したヤーキーズ・ドッドソンの法則があります。これは適度なストレス(緊張)があるときに、人は最も高いパフォーマンスを発揮するという法則です。締め切りが近づくと、脳がやらなければという緊張状態に入り、集中力や判断力が一時的に高まります。つまり、期限は脳の行動スイッチなのです。
締め切り効果を仕事で活かす心理テクニック
自分で締め切りを細かく設定する大きな目標に対して最終期限だけを決めても、行動が後回しになりがちです。
おすすめは、小さな締め切りを段階的に設けることです。たとえば、午前中にリサーチ完了や、夕方までに構成案作成など、区切りを細かくすることで、毎回締め切り効果を発動させられます。
公開宣言して社会的プレッシャーを利用する
人は他人の目があるとサボりにくくなります。
同僚や上司、SNSなどに、このタスクは◯日までに終わらせますと宣言します。そうすることで外部からのプレッシャーが、締め切り効果をより強力にしてくれます。
締め切り後のご褒美を用意する
人は終わった後の快感を想像することで、行動を起こしやすくなります。
タスクが終わったら好きなカフェに行くや、週末は思い切り休むなど、締め切り達成後の報酬を自分に与えることで、脳が自然とやる気を出します。
締め切り効果を弱めるNG行動にも注意
一方で、締め切り効果を台無しにする習慣もあります。たとえば、完璧主義で手をつけられないや、同時に複数のタスクを進めようとするなどです。このような状態では、脳が緊張の対象を特定できず、効果的に集中できません。
大切なのは、一つのタスクに明確な期限を設定し、短時間で集中する環境を整えることです。
締め切りはプレッシャーではなく、行動を引き出す心理的なトリガーです。上手に使えば、集中力が増し、仕事のスピードも確実に上がるでしょう。
自分で期限をコントロールできるようになれば、時間に追われる側から、時間を操る側へと変わることができます。